2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中学受験における社会科の扱いについて

中学受験において社会科にどれだけの比重をかけるかは,きわめて重要な問題です。 特に,関西地区では,これによってかなり合否に影響をあたえることになります。 ご存知のように,兵庫県下の灘中学や甲陽中学などの難関校では社会がなく,国語・算数・理科…

「白地図」の必要性について

東京在住の多くの人が,島根と鳥取の区別がつかないらしい。 テレビの調査でも,自信をもって答えていた人はほとんどいなかったように思います。 両県にお住まいの方や,その出身者にとっては,実に腹立たしいことこの上ないように思います。 ただ,この2県…

塾選びのポイントについて

受験シーズンを迎え,塾のチラシも多く入ってくる季節となりました。 そこで,塾選びのポイントについて少し話をしたいと思います。 塾(特に大手進学塾)は,アピールできるものを見つけ,それをさかんに宣伝します。 例えば,難関校への合格者数や合格率な…

「一票の重さ」違憲判決について

「一票の重さ」の違憲判決が広島高裁で出されました。 最高裁でも,何度となく違憲の判決が下されています。 しかし,違憲判決が出されたからといって,ただちに選挙制度が変わるわけでもありません。 判決が出されたあとも,同様の制度で選挙を行っています…

入試問題の過去問利用について

入試問題の過去問の利用解禁が話題となっています。 昨年に発表された方針ですが,その後,出題者の間でも大きな関心を集めていました。 センター試験での出題においても,過去の出題を避け続けていこうとすると,大変な労力を強いられますし,また問題の質…

大手進学塾と個人塾について

よくある質問に「大手進学塾と個人塾ではどちらがよいでしょう」というのがあります。 この答えは,非常に難しいと思います。それぞれメリットもデメリットもあるからです。 大手進学塾も個人塾もどちらも関わったことがある経験から言いますと,中学受験に…

中学入試における素材文について

中学入試で出題される素材文は,難関校の場合には高校入試で出題されるような文章がよく使われています。 小学生には読解が困難だと思われる文章です。 そのため,やたらと難しめの文章を普段から読ませようとする人たちがいます。特に,母親がある程度の教…

平均点と偏差値について

センター入試も終わり、教科ごとの平均点が話題になっています。 さて、さまざまなテストにおける平均点の目標ですが、ここ数年の間にだんだん低く設定するようになってきているように思います。 以前は、当り前のように60点を目標としていましたが、最近…

一般教養について

大学卒業者の就職内定率が、あの氷河期を下回ったらしい。 きわめて深刻な事態です。 ところで、採用されなかった人の中には、「専門分野はそこそこできたのに、どうも一般教養があまり答えられなかった」という声を聞くことがあります。 企業や公務員の採用…

小論文の書き方について(ネタ編)

小論文の書き方について,内容的なことにもう少し触れておきたいと思います。 印象度の強い文章を書くには,やはり持ちネタを多く持っている必要があると思います。 例えば,次のようなエピソードがあったとします。 ① インドの貧しい村で,外で洗濯をしてい…

小論文の書き方について

かつて小論文の書き方を指導していたときに感じたことを少しだけ書きます。 小論文の指導では,とかく型にはめた書き方をするように指導しがちですが,これには疑問を抱いています。 確かに,そうしないと一定水準にも達しない小論文を書く人が多いため,あ…

遺跡の保存について

昨日,福岡へ行ったついでに,少し足を伸ばして吉野ヶ里歴史公園に行ってきました。 とにかく広いの一言で,これほど広いとは思ってもいませんでした。 環壕集落跡が見事に再現されていて,見ごたえがありました。 ただ,少し親切心が強すぎて,手を加え過ぎ…

派遣村の酒・タバコ問題について

派遣村で就労活動費として支給されたお金で,酒・タバコを買っていたことが問題となっています。 6000万円以上の税金が無駄に使われたと憤る方も多くおられます。 私が中学・高校生のころは,不良=タバコ,という思いがあり,当時のほとんどの人も同じ…

予想問題の的中について

模擬テストというのは,文字通り入試問題の「模擬」ですから,いわば入試予想問題となっています。 ただし,年間を通して実施するテストの場合には,理解してほしい内容や入試で問われるだろうと思われる内容を年間を通して出題するようにしているため,いわ…

解説の書き方について

模擬テストや問題集などでは,ほとんどのものに解説がついています。 その分量はまちまちで,中には問題のページ数よりも多いものもあります。 こうした分量の多い場合には,あまり問題はないのですが,分量が少なく,簡略な解説となっているものに,プロの…

作者の思いや登場人物の心情について

韻文での作者の思いや小説での登場人物の心情は,入試問題でも模擬テストでも頻繁に問われます。 しかし,実際にどう思っているかは誰にもわかりません。本当は,作者にだってわからないものなのです。 以前に,ある詩の中で作者の思いを尋ねたことがありま…

編集の仕事について(続き)

編集の仕事について,具体的に少しお話しましょう。 編集の仕事は,まず原稿内容をチェックし,出題予定内容に適合しているか,出題内容は適切か,紙面に収まるか,などを検討します。これを原稿整理と呼びます。 最近は,手書のものが少なくなり,ワードで…

編集の仕事について

編集の仕事について少し話したいと思います。 編集といっても,テキストやテスト,問題集などの編集経験しかありませんので,雑誌や新聞などの編集のことはよくわかりません。 ただ,やはり書物をつくるという点では一致することも多いのではないでしょうか…

ゆく年くる年について

いよいよ2010年がスタートしました。 今年は,平城京遷都1300年の節目となっています。 日本は,古代の文化や政治などから何かを学んでいくのでしょうか。 さて,年末恒例となっています「ゆく年くる年」ですが,今は厳密にしていないようですが,か…