2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

好かれる答案と嫌われる答案について

答案の採点で思うことがあります。 それは、「好かれる答案」と「嫌われる答案」があるということです。 もちろん、多分に主観的な要素はあるので、絶対とは言えないのですが、総じて「好かれる答案」というのは共通していることがらがあるように思います。 …

採点基準について

模擬テストや公開テスト,学校の実力テストなどで採点基準を作成するときに悩むことがあります。 それは,こんな答えを書いた場合,はたして正解にしていいだろうか,ということです。 先日の「天声人語」に,「氷が解けたら何になりますか」という問いに対…

素材文のタブーについて

国語科の教材で使用する素材文には,タブーとされる内容のものがあります。 例えば,特定の宗教やその理念などを扱ったものや,身体障害者に関するものなどがあてはまります。内容的には問題がなくても,ネガティブなものや反社会的なもの,自殺を扱ったもの…

言葉の誤用について

冬季オリンピックが始まりましたが,こうしたイベントの中継のときに,いつも気になる言葉が「鳥肌が立つ」です。 すでに多くの方が指摘されていますように,「鳥肌が立つ」というのは,おぞましいものを見たときに発する言葉であって,けっして感動したとき…

「自由業」について

原稿執筆者の職業は,「自由業」に含まれます。 この「自由業」には,他に弁護士や公認会計士などの資格をもつ人たちが含まれています。 広い意味では自営業なのですが,自営業とは別に自由業と分類されることもよくあります。 私には,この「自由業」という…

小学生の記述力について

中学入試問題の模範解答例を見ていると,およそ小学生が書けないような答案例を見かけることがよくあります。 特に,難関校の場合には顕著です。 確かに,文脈を捉えて書く場合には,本文の記述内容を入れるため,文章が難解に見えるのはいたしかたがないと…

願書出し忘れについて

愛知県の塾で、願書を出し忘れて二人の受験生が試験を受けられないという事態が報じられて話題になっています。 これについては、そもそも、なぜ塾がまとめて願書を出す必要があるのか、という疑問を多くの人がもたれているようです。 確かに、塾がまとめて…

開成中学校の読解問題について

開成中学校の国語科の問題は、毎年のように出題内容が大きく変わります。 そのため、対策が立てにくそうに思えるのですが、文脈をとらえればそれほど難しい設問はありません。 今年の入試では、小説は太宰治の「思い出」から、論説文は内田樹の「もしも歴史…

国語科の聞き取りテストについて

国語科の聞き取りテストは,公立高校の入試を中心に,一部では私立高校でも実施されています。 そして,年々入試で課されるところが多くなり,また,内容も高度化しつつあります。 当初,どうも出題の目的がつかみにくかったのですが,確かに考えてみると,…