遺跡の保存について

昨日,福岡へ行ったついでに,少し足を伸ばして吉野ヶ里歴史公園に行ってきました。
とにかく広いの一言で,これほど広いとは思ってもいませんでした。
環壕集落跡が見事に再現されていて,見ごたえがありました。
ただ,少し親切心が強すぎて,手を加え過ぎているかなと思えるところがあるにはありました。
それに関しては,きちんと保存するには,仕方がないことだとは思いますが,ほんの少しだけ残念に思いました。
しかし,これだけの遺跡を保存していることは,きわめて珍しいことですし,それを差し引いても,十分に見る価値のあるものだと思います。
確かに,遺跡だけではなく「公園」としているところに賛否は分かれるかもしれませんが,とは言っても,遺跡に関係ないものは一切なく,見やすくなるように整備してくれてるわけですから,やはり感謝して見てほしいと思います。
遺跡から発見された一部の出土品だけを展示しているところが多い中で,吉野ヶ里遺跡はきわめて貴重だと思います。静岡県の登呂遺跡と比べても,その価値ははるかに高いように思います。
歴史や考古学に興味がない人も,興味が持てるようになるのではないでしょうか。
私が見学したときには,残念ながらお子さん連れの家族が少なく,少し残念でした。
ふだんはどうかわかりませんが,是非,お子さん連れで行ってほしいと思います。
子ども時分に,こうしたものに触れることは,きわめて意義があることだと思います。
修学旅行や遠足ではなく,是非,じっくり見せてあげてほしいと思います。
遠足などでの見学では,どうもじっくり見れないことが多く,他の生徒の頭でろくに見れないというようなこともよくあります。せっかくの機会なのに「つまらない」と思ってしまっては何もなりません。
そうしたことがないように,遺跡に限らず,歴史文化財は是非ともじっくり見せてあげてください。
物を見る見方が変わるかもしれません。