入試問題の採点ミスについて

昨年,兵庫県で公立高校入試において大量の採点ミスがあり,3000人を超す関係者の処分がなされたことを記憶されているでしょうか。
地元以外では,あまり公になっていないかもしれません。
ただ,模試の作成者としては,非常に大きな影響を受けております。
今年の入試問題では,ミスの原因となる記述題をほとんど出題しなくなったからです。
記述題を出題して採点ミスにつながるなら,記述題をやめてしまおうという安易な発想で,そこには出題者のポリシーをまったく感じません。
むしろ,従来通りの出題をしつつ,それでも採点ミスを二度と起こさないという姿勢を見せてほしかったです。
ともかくも,来年度も同様の出題になるかどうかはわかりませんが,急に問題のレベルが変わってしまっては,生徒もとまどいますし,作成者としても困ります。
何より,ミスがあっても,それを解決する方向ではなく,避ける方向へ転換しようという発想が受け入れ難いのです。
確かに,記述題の採点が大変な作業であることはわかります。
作文など,主観的な要素が入ってくればなおされであることもわかります。
しかし,何か方法はないものでしょうか。
せっかく大勢の教育関係者がいるのに,ただただ無策というのは残念です。
来年までには時間があります。
是非,何か妙案を考えてくださることを切に望みます。