万博について

私が幼い頃は,大阪で万国博覧会が開かれました。高度経済成長のさなかのことで,日本が昇り調子にあるときでした。
いまの中国は,あの頃の日本と同様に,オリンピックを開き,万博を開催する,まさに昇り調子にあるのでしょう。
PR曲の盗作問題だの,初日の混乱だの,何だかんだ言われていますが,急速に成長を遂げている姿は,全世界にアピールできているのではないでしょうか。
万国博覧会を開くことができる国というのは限られています。
もちろん,オリンピックやワールドカップのように,開きたくても開けられないイベントもありますので,万国博覧会は,その気になれば開くことは可能でしょう。
ただ,技術的なことや資金などを考えると,やはり限られた国でしか開くことは無理なのではないかと思います。
今さら万博などと思う方もあるかもしれません。それよりはワールドカップだと。
しかし,パリ博覧会のときのエッフェル塔のように,後々にまで残る象徴的なものもあります。
そう言えば,大阪万博のときにタイムカプセルというのがあったように思いますが,あれはどうなったのでしょうか。
まだ,開くべき時ではないのかもしれませんが,この先,100年,1000年と経ったときに,どんな反応を示すのでしょうか。
ただ,縄文人の知恵は,いまでも感心すべき点も多いことからすると,人間そのものはたいして進化しないのかもしれません。
日本国内での開催ではないからかもしれませんが,どうもPRが浸透していないように感じ,何となくさみしい気がします。
同じアジアの開催なのですから,もっと関心が高まっても良いように思いますが,盛り上がっているのは,盗作問題だけというのは,ちょっとがっかりです。