固定イメージについて

最近,ビバリーヒルズ市について調べることがあり,そこで,イメージしていたのとは違う印象を受けました。
ご存知の通り,ビバリーヒルズは,豪邸が建ち並ぶ高級住宅地があるところですが,勤労者の平均収入は,全米で中位の上のほうに位置する程度だということを知りました。
平均というのは,なかなかつかみにくいものです。
どうしても,固定のイメージが先行してしまいます。
さて,問題作成者として困るのは,固定のイメージが事実と異なる場合に,それを出題するときにどうしようか,ということです。
たとえば,浜名湖のうなぎが有名であっても,伊勢志摩の真珠が有名であっても,生産量としては,他県に抜かれています。
伝統産業などは,出荷額の数字ではtたかがしれています。
結局,固定イメージと異なる数値を示す場合には,だいたいは出題をあきらめますが,ただ,そうした変化を問う場合も,入試ではよくありますから,少し厄介です。
都市の特色として,おもな産業で,強引にイコールで結びつけますから,これはこれで問題があるように思いますが,しかし,仕方がない面もあります。
豊田市自動車産業,というようなイコールづけをどうしてもおこなっていくわけです。
そして,その前提のもとに入試問題が作られているわけです。
ただ,京都といって,「古都」の二文字だけですませられるものではありません。
もっともっと,いろいろな要素がつまっています。
しかし,「古都」以上の言葉もなかなか浮かびません。
そう考えれば,確かに固定のイメージも必要なのかもしれません。
「日本のへそ」西脇市のような,強烈なキャッチフレーズがあれば,まず忘れません。
「花と緑の○○市」のような平凡なものは,覚えることはありませんので,強烈なイメージづけは,やはり必要なのでしょう。
みなさんは,いかが思われますか。