英語の歌詞と英語教育について

70年代は、洋楽がさかんに聴かれていました。
当時、中学・高校生時代だった私も、洋楽をさかんに聴いていました。
英語の歌詞のフレーズを覚え、そこからさまざまな英語の表現や文法を学びました。
今から振り返ると、意外なことにヒット曲の多くは、きわめて平易な英語を使っており、当時人気の高かったショッキングブルーの曲などは、中学生でも辞書なしでだいたい意味がわかるほどやさしい英語のみ使っていたと思います。
CCRの”Have you ever seen the rain?” は、邦題では「雨を見たかい」となっていますが、このフレーズから現在完了の経験用法を知りました。当時、中学校に入って間がなかった頃の私は、rainの前にthe がついていることがよくわからず、このthe は誤りなのではないか、と思ったりなどもしました。
このように、英語のヒット曲から、英語に興味をもった人も多く、また、当時はCMでも洋楽が多く使われていました。
最近、よく「サークルゲーム」(映画「いちご白書」の主題歌)を聴きますが、当時では味わうことのできなかった英語の詞が、今は心に沁み込んできます。
日本の歌でも、たとえば「ふるさと」などは、都会育ちの人が聴いても心に沁みるのではないかと思いますし、「ふるさと」をみんなで歌うと、ご年配の方は自然に涙を流されるのをよく目にします。こうした曲なども、けっして難しい言葉を使っていません。だから、心にストレートに伝わってきます。
英語の歌も同様だと思います。70年代の曲は、今の若い人たちが聴いても心に響く曲が多いと思います。その証拠に、いくつもの曲が再ヒットしています。カバー曲ではなく、オリジナル曲で。
ですから、多感な中学・高校生にもっと70年代の曲を活用した英語教育をできないものかと、強く思うわけです。
みなさんは、いかが思われますか。