開発途上国の教育について

フォスタープランという開発途上国の子どもたちを救う制度があります。
私は、何かにつけフォスタースポンサーになることをまわりの人に勧めてきましたが、私自身はまだスポンサーになっていません。物価が異なるため、少額であってもある程度の支援はできるようですが、私が躊躇するのは、金額ではなく、自分の無力さを思ってしまうからです。
日本は、ODAがかつては世界1位でしたが、現在は、5位に後退しています。また、対GNI比では北欧の国などに到底及びません。それでも、毎年多額のODAを提供しています。他の先進国も同様です。それなのに、子どもたちが教育を満足に受けることさえできないのはなぜなのかと考え込んでしまいます。私が出す数千円のお金などは、焼け石に水なのではないかと思ってしまうのです。
ハンガーマップという、栄養不足の人の割合を国別に示した地図がありますが、この地図では深刻な栄養不足となっている国がアフリカに集中しており、アジアでは北朝鮮などが高くなっています。北朝鮮へは、多くの経済援助をしているはずなのに、それが国民にまわらず、ミサイルなどに消えてしまっているのではないか、と考えると、やるせない気持ちになります。
結局、開発途上国の教育を向上させるには、国の政治を変えるしかないのではないか、という気持ちが強くなり、スポンサーになることをためらってきました。
しかし、無力な私たちができることも限られています。国を発展させるには子どもたちの教育を支える必要があります。また、日々の生活を支える必要もあります。それなのに、日本でのスポンサーの数はまだ5万人しかいません。子どもたちの悲惨な現状を救うには、わずかな寄付を募るようなことでは追いつかないのではないかと思ってしまいます。
「教育よりもパンを」という現状の中で、本当に、子どもたちの役に立つにはどうすればいいのか、と考えてしまいます。
みなさんは、いかが思われますか。