公立高校入試問題の難化について

今年度の公立入試問題で、明らかに難化が見られる県がいくつもあります。
例えば、千葉県の社会科では、例年よりも10点も入試の平均点が下がりました。
完答の問題も多くなり、また、単純な資料の読み取りから、思考させる問題へと変わってきつつあります。
そして、千葉県では、さらに知識を問う問題を多くする意向であることが発表されています。

私たち、教材作成者は、いかなる対応をすればいいのでしょうか。
単に、問題を難化させ、知識を多く尋ねるだけでいいのでしょうか。

確かに、ゆとり教育の実施以降、つまらない問題が多くなりました。
グラフを見ただけで、容易に解答できる問題も多く出題され、当初は、受験生をバカにしているのかと思ったものでした。
それから後、入試でも、良問だと思える問題が本当に少なくなりました。
中には、何を問おうとしているのか、よくわからない問題もあります。

しかし、だからといって、さあ、来年から知識重視の問題にしますよ〜というのは性急すぎないでしょうか。

入試問題の出題レベルの低下が、学力低下を招いてきた一因にはなっていると思います。
しかし、教科書の記述がなくなったから教えなくてもよい、むしろ教えてはいけない、という思いで指導されてきたことにも大きな問題があるようにも思います。

私に限らず、教材作成者の多くは、憤りを感じながら、また、制度の矛盾を感じながら、それでも、少しでも実力の向上につながる問題を作ろうと、日々頑張っています。

そんな教材作成に携わる人たちと思いを共有できればと思い、ブログを開設しました。
どしどしご意見をお聞かせください。